あの日幕張で感じたこと

私は先日の11/24に行われたベストアーティストの観覧に行ってきた。今回はジャニーズ総勢10組によるスペシャルメドレーが一つの目玉としていてDD掛け持ちの私はそれがとても楽しみだった、7時に放送が始まった時あんなことが起こるなんて想像もしていなかった...

 
便宜上DDと言っているが私はKAT-TUNのパフォーマンスをベスア前に見た事がなかった、それはYou&Jの3グループの中で他のグループに担当がいたからというのもあるし孤高で怖いイメージだったり、何より一番は私のスタンスに合うグループではなかったんだと思う。
 
幾つかのアーティストがパフォーマンスして会場が盛り上がっている中、司会櫻井呼び込みでKAT-TUNが登場。その際会場での歓声が大きくて「あぁファン多く会場にいるんだなぁ」なんて思っていたら何かが"変"だった。その異変の正体は出てきた4人の表情に隠されていた。
櫻井「KAT-TUNから大切なおしらせがあります」
悪い予感がした。いつものなら田口は笑いながらスタンバイするだろうし亀梨なら綺麗な女優さんのように佇んで微笑んでいるんだと思っていた、現実は4人とも真顔で立っていた。なにかを受け止めたファンは『やめてーー!!!』会場の片隅から聞こえた悲鳴は直線的に届いていて、発表を止めたかったのかわからない。
 
田口の口からの発表で会場の空気は鉛のように重くなり辺りでは泣いているファンも多くいて口々に嘘だって、辞めないでって。該当担ではない自分だって悲しかったがこの発表は今ではないだろうと思ってしまった。歌い終わった後でもいいのではないか、盛り上がってなんて言われても頭が整理について行かなくてどうやって声を出していたか覚えていない。ただなんとなく考えていたのはTwitter 荒れてるんだろうななんてくだらないことが頭の片隅に浮いていた。
 
Dead or Alive歌い終わった後、田口くんは会場の誰よりも孤高でかっこよかった
 

ジャニーズは大体ステージ上終身雇用*1が約束されているようなものであった、ただそれは多くの犠牲と我慢の上で機能しているんだと改めて感じた、ジャニーズの人間はなかなか結婚をする事はないそれはファンが離れたり事務所への不利益が大きいからだと考えていた。事務所を通さないで副業だったり世間体に悪いと行いも許されていない。著作権も厳しくアイドルが簡単に発信できるのはジャニーズネットの連載だけ

他のアーティストだったり俳優はんはツイッターやブログ、インスタなどを利用してファンを増やす一面がある

それらの制約のうえでジャニーズのアイドルという職業が成り立っている、この檻から抜け出した人間は自主退社や解雇という形で事務所を去っていく。

昔、私には推していたジャニーズジュニアがいた。その子は少クラにも出ていて笑顔がキラキラしていてそれなりに推されている立場だった。季節が変わったら彼はいつの間にか退社していた、ジュニアはいなくなる際発表されない。だから確認するには舞台やコンサートに出ているかを見るしかない。だから理由なんて知らないし、いい思い出だったって宝物にしていたい。
 
ただ一つ言えるのはファンは選択肢を持っていない
辞めるのを止める事なんてできないんだ、私たちができるのは応援してコンサートに行ってCDやDVDを買って売り上げを伸ばし出演しているラジオやテレビを見て
ここにファンがいること
を表明することしかできない、あまりにも無力で悲しいことなのかもしれない
 
儚く散りゆくジュニアとは違いデビュー10年を前にして立場も名声もある田口さんが脱退を発表するにはベストアーティストはふさわしい場所だったのだろうか。今考えても正解はまだ見つけられていない

*1:櫻井翔/Hip pop boogie引用